過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
1- 20
36: ◆jZl6E5/9IU[saga sage]
2013/05/21(火) 03:45:23.33 ID:s1dlCIt80
「よくも飽きないものね、それ」

チラリと横目で彼を見る。
彼は相変わらずあの微妙なマンガを描いていた。

「ケイこそ、いつもいつも外を見てるじゃないか」

それだけ返すと、彼は何事もなかったようにまた紙に向かう。
たいした集中力だ。

しばらく、お互い黙って時を過ごしていた。
彼がペンを走らせる音だけが静かに響く。
シュッ、シュッ、シュッ、シュッ……。
少し、心地よく聞こえる気がした。

そうして過ごしてどれだけ経ったか分からない。
ただ、長い長い時間の末。

「ようし」

心地いい音も、止むときが来る。
彼のマンガの完成と共に。

「できたの?」

「うん」

私の質問に彼は実に満足げに笑う。
その笑顔に、やっぱり胸が少し痛んだ。
あれは夢なのに。どうしても、思い出してしまう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
993Res/501.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice