過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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38: ◆jZl6E5/9IU[saga sage]
2013/05/21(火) 03:47:18.24 ID:s1dlCIt80
「そろそろ僕は部屋に戻るけど、ケイはどうする?」

自分の荷物を片付けると、彼は立ち上がった。
辺りに設置されている時計を確認すれば、起床時間がすぐそこまで来ていることに気付いた。

「そうね、私も戻るわ」

そろそろ人が出てくる時間だし、一度部屋に戻って、後は静かに過ごしたかった。
そういうわけで私も立ち上がる。

「じゃあまた後でね」

「ええ」

短く別れを告げて、私と彼はそれぞれ反対に歩き出す。
五歩くらい進んだ辺りで、私はそっと振り向いた。
彼は迷いなく、振り返らずに歩いていた。

その歩みが羨ましい。
私を救ってくれたあの勇気を生んだ心が。

まぁ、その勇気は彼だからこそなのかもしれないけれど。
もし、そうだとするなら。

「頑張ってね、ヒーロー」

ただ彼を支える存在として、その光を見ていたい。
私はまた歩き出した。もう、あの夢を見ないことを祈って。


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