過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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409: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/27(木) 19:57:30.30 ID:5a8CoO3n0
そして、現在に至る。
イズルとケイは、テーマパーク近くの駅に降り立つと、まっすぐに向かう。
気付かないうちに手を繋いでいる二人の姿は、誰にも彼らが兵士だということを認識させないだろう。

「ようし、何から回ろうか?」

チケットを見せてゲートをくぐり、イズルはパーク内の地図を広げる。
世間ではどうやら今日は平日だったらしく、大して人がいるわけでもないようだった。

「イズルは何かあるの?」

無意識に顔を近付けて、ケイは地図を覗き込む。
ケイはこのテーマパークのことは、あまりよく知らなかった。

「うーん。あんまりよく知らないんだ、僕」

ザンネンそうに言うイズルに、なるほど、と納得する。

「無計画ね、あなた」

「あ、あはは。ごめん」

申し訳なさそうにするイズルに、ケイは笑って答える。

「別に責めてないわ。おかげで二人とも想像しながら回れるじゃない」

ケイにしては珍しくポジティブなセリフだった。
これもイズルの影響かもしれない、と思う。
はぁ。惚れた弱みってヤツね。
無邪気に笑う彼を愛おしく想いながら、ケイはまた手を繋ぎ、一緒に歩き出した。


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