過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
1- 20
453: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/28(金) 23:57:23.12 ID:rrc6z/RA0
イズルが笑ったことを確認してから、リンはまた口を開いた。
もう一つ、言っておかなくてはならないことがあった。

「ああ、でもお母さんはできれば止めてほしいわね。私はまだそんな歳じゃないし」

「おかーさん」

リンが付け加えた言葉を言い終える前に、タマキがその単語を言う。
リンはそれに素早く反応すると、すぐさま訂正をした。

「タマキ、それはなし」

「……ダメなの?」

禁止する、というリンのセリフに、タマキは隣のリンに下から覗き込むようにする。
その目は、『お母さん』と呼べないことを寂しがるように、ザンネンそうに沈んでいた。
純粋なその瞳に、思わずリンはうろたえてしまいそうになる。

「っ……。し、仕方ないわね」

諦めたようにそれだけ言うと、リンはそっぽを向いた。
タマキは、その了承の言葉にあっさりと笑顔を取り戻す。
一方で、それを聞いたスルガが、ニヤリと不敵な笑みで、からかうように一言リンに告げた。

「お母さーん」

甘えるようなその声に、リンは返す代わりにムチをピシャリと鳴らした。
反射的に固まるスルガに、リンは顔を赤らめつつ、ルールを一つ取り決めた。

「…タマキ以外は禁止」



こうして、しばらくの間、タマキがリンを『おかーさん』と呼んで甘えたり、スルガが『リンリン』とからかってみたり、
ケイが照れ気味に『…お姉さん』と呼んだり、アサギが頑なに『艦長』と呼んだり、
イズルが『お母さん』とやはり間違えて呼んでしまったりする。

さらに言えば、この流れがMJPの他の生徒たちに伝わって、
こっそりとリンが色んな呼び方をされてしまったりするが、当人の知るところではない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
993Res/501.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice