過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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775: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/07/20(土) 01:23:20.12 ID:+emqvO7r0
そこまで考えて、俺は自分の思考が情けなくてこっそりとため息を吐いた。
何をバカなことを…俺は最年長なんだ。
コイツに当たってどうするんだよ。

あまりにも浅はかな自分に嫌気が差す。
俺は、皆の支えになりたいのに…。

と、そんな風に自分を嘲る俺に、アイツはただ迷いなくこう言った。

「マンガじゃないよ。僕なりに考えたんだ。アサギとちゃんと頑張りたいんだ。アサギがいなきゃ、僕はダメだしさ」

「……」

そうか、と聞こえないぐらい小さく呟く。
コイツだって、分かってるんだ。
自分だけじゃどうにもならないから、知ってるんだ。
仲間と協力していくことの意味を。
俺みたいに、仲間をどこか守るだけのモノだなんて考えてしまっているヤツとは違う。

それなら、俺は。
俺も、コイツのようにそれを知ることができるのだろうか。
いつか、少しずつ頼られるんじゃなくて。

それがいつかは分からない。
でも、きっと、いつか。

「……行くぞ」

それだけ吐き捨てるように言うと、俺は一気に走った。
コイツとは並ばない。並べない。
遠いのか近いのか分からない将来。仲間たちと並べる日が来るまでは。


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