32:お団子 ◆bZ4I4TB4eY[sage]
2013/05/29(水) 21:06:25.47 ID:YB3rruYJ0
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青い空、美しい海、なんて語呂を並べれば、それはもう美しい風景が浮かび上がる事だろう、
それは当然、捻くれている僕にだって同じだ。それなりに美しいとは思うだろうし。
実際に綺麗だと思えたのでこれは良しとしよう。
別段僕が泳げない訳ではないので行っても良いと言ったのはいいけれど、どれくらい待っただろうか、
右腕に巻いた時計を見遣ると既に十分――
不意に首に物冷たい感触が、急の事なので吃驚してしまい、変な裏声が出てしまった、もう三十代なのに、
いい大人がなんて声を出しているのだ、情けない。
不満そうに後ろを見るといい笑顔の誘がいらっしゃった。溜息を吐くと冷たいお茶を差し出されたので。
受け取っておくとした、泳ぎについては何も言うまい、誘は初めての海だったそうでとてもはしゃいでいた、
泳ぎに関しては何も言うまい、一言添えるのなら、涙目だった、とだけ言っておこう。
日が上がりきる前に戻ったはいいが、まるで子供の様に――否、
僕から見ればいつの子供のようなものなのだけれど――子供の様に眠ってしまったので、
交通事故に遭わないように、安全運転で現地に向かうようにとタクシーを呼びとめた。
無論割愛だ。
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