36:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/06/01(土) 05:26:35.88 ID:HdM2A+EL0
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その後夕食を僕が誘との二人分を全て平らげ、(キャンセルするのがとても申し訳なかったからだ)
僕の分の布団を侵食されてしまったので、毛布だけで一夜を過ごした。
翌朝、僕はいつも通りに午前五時に起きる、いくら取材時とは言えこのルーチンワークは欠かせない、
とは言っても流石にここで仕事ができる訳ではないので、時間を持て余してしまった、ふむ、どうしたものかと思いつつも、
取り敢えず外に出てみる、一応僕にも人間関係というものがある、数少ない友人にでも何か一つお土産を渡そうと、
近くを軽く見て回る、僕には余り物を選ぶセンスというものが無いので、適当に食べれるものを見繕っていく所で、
時刻が午前六時を回ろうとしていたので、急いで旅館の個室へと戻る。
扉を開けると、着替え中の誘が目の前に――何て展開は無く、ただ普通に二日酔いの誘がそこに居た。
ビール一缶で二日酔いとは情けない、多分だが僕の方がもっと飲める、飲みたくはないが。
頭を抱える誘は僕に気付き、挨拶をしようとする、とても表情は苦々しく、
爽やかな朝とは間違っても言えないような状況だったが、
「今日は…………とてもいい天気ですね」
無理して話題を振るからそうなる、ちなみに今日は曇りだ、十一年前にもこんなやり取りがあったが、
もしかしたら本当に誘は曇りをいい天気と捉えているのかも知れない、
晴れよりも雨が降っている方が好きだというあの感じと似ているのかも知れなかった。
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