38:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/06/01(土) 05:28:22.51 ID:HdM2A+EL0
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一週間……とてもじゃあないがこれを二カ月分となると章番号が50や60になってしまう、
それは避けたいところだ、それには僕の力量と確かに存在するのだが、それでもやはり僕としても、
ずっとこれを書き続けることなど不可能に近いだろう、無論僕の人生も恐らくは後最低でも二十年はあること間違いなしだ、
誘に至っては後六十年は生きられるだろう、何処かで健啖家は寿命が長いと聞いたことがある、
真偽のほどは定かではないにしてもだ。
そう、打ち切りではないが僕たちの人生はこれからも続くのであり、終わりへと近づいていくのだ。
無論僕の描いた物語の主人公、脇役や主要人物達にも、同じことが言えるだろう、
彼らの冒険はいまだ始まったばかりなのだ、と。
それでも十分だろう、たった一週間でも、
十二分に誘は普通で異質の両方を両双を兼ね備えた生活を送れているのだと、
彼女はあくまでも人間であり、今でも人間であり続ける事が出来るのだと、読者諸君にも分って頂けたことであろう。
それならば、一週間で十分だ、僕が描いたあの幾つもの物語も、きっと喜んでくれることだろう。
事実、誘の様に幸せになれた人間がいるのだ、僕の様に、幸せを感じる事の出来ないように人でも、
心からよかったと思える、感情が一部死滅していようとも、こんな風に生きていけるのだ、と。
きっとこの現実も、読者の中で物語として昇華されていくのだろう。
ならば僕は満足だ。
一から十まで僕の自己満足と偏見とそれに伴う感性だけで描かれたこの現実という物語も、
何処かの誰かの一部になれたらと思う、あの少女だって、笑って許してくれるだろう。
彼女としては十分ではないのかもしれないが、その時は又、その時だ。
それではここで切らせてもらう事としよう、幕は閉じ、物語は昇華される、
次は小説で会おう。ではでは。
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