36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/12(水) 08:41:04.59 ID:zQDqzWwOo
「せっかくなんか覚えさせるなら、もっと他の歌がいいのう……どうせならとことんアホなやつ! ……お、そうじゃ!」
「いやおい、ちょっと待て」
「♪た〜んた〜んた〜ぬき〜のき〜◯た〜まは〜♪」
「ちょっと待てって言ってるだろうがおいぃ!?」
「♪か〜ぜ〜もな〜いの〜にゆ〜れて〜いて〜♪」
「バッ、バカ! それ覚えちゃったら怒られるの私なんだぞっ!」
「♪ぶ〜らぶら〜 ぶ〜らぶら〜♪」
「だからやめろってばぁ!」
やえがいくら止めたところで、さびしんぼうは歌うのをやめたりしなかった。
と、そのとき――
「おや、随分と騒がしいようですがどうかされましたか?」
マスターがトイレから帰ってきた。
さびしんぼうの姿も声も聞こえないマスターにしてみれば、やえが一人で騒いでいるようにしか見えない。
やえは半笑いで冷や汗を垂らしながら、
「い、いや、ちょっと虫がいてですねー、いやー、ははは、びっくりしたなぁもう」
「それはそれは。大丈夫でしたか?」
「もう追い払ったので大丈夫……です」
マスターと会話しながら、じろりとさびしんぼうのほうを睨みつける。
さすがにもう歌うのはやめていたが、まったく悪びれる様子もないさびしんぼうの姿にはさすがに怒りを抑えられなかった。
ここを出たら絶対怒る。絶対。
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