39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/12(水) 08:42:38.48 ID:zQDqzWwOo
電光石火、擬音で言えばバビューンとでも付きそうな勢いで、やえは店を飛び出していく。
マスターはやえの様子がおかしいことには最後までまったく気付かないままだった。
そんなことより今日もインコちゃんにお勉強させなくてはいけませんなとばかりに、インコの餌を用意している。
「さーて、今日は雨ニモマケズの復習から始めましょうか。はい、いってみましょう。『雨ニモマケズ』」
『ア、アメニモ、マケズ』
「上手ですねぇ〜! はい、ご褒美の餌ですよ」
『キンタ、マハ』
「……は?」
『カゼニ、モマケズ、ユレテ、イテ』
『ブーラ、ブラ。ブーラ、ブラ』
『ジョウブ、ナ、キンタマヲ、モチ』
「な……なんですかこれはぁ!?」
『ブーラ、ブラ。ブーラ、ブラ』
『ソウイウモノニ、ワタシハ、ナリタイ』
マスターの声にならない叫びが、店内に響いていた。
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