過去ログ - やえ「おーい、さびしんぼう」
1- 20
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/10(土) 07:47:25.39 ID:R4LKCIIQo


外回りの仕事から帰ったやえは、なんだかいつもと雰囲気が違うことに気付いた。
どことなく空気が重く、ピリピリとしている。
ここ最近は年末の多忙期ということでそういう空気も多少は生まれていたのだが、今日のそれは明らかに異常だった。

いったい何が原因なのか――軽く部署内を眺めると、原因はすぐにわかった。
いつもならやえが帰ってくると明るく声をかけてくる初瀬が、今日は自分の机に座ったままうつむいたままだった。
周りも初瀬を心配している素振りだったが、どうにも声をかけることも出来ずただ静観するしかない様子。
初瀬の担当はお前だろという無言の視線がやえに飛んでくる。


(いやいや、せめて誰か事情くらい説明してくれないとこっちも困るっ!)


やえの熱視線が届いたのか、同期の一人が目配せをくれた。
そのまま二人で給湯室へ向かい、ことのあらましを聞くことにする。


「……ねぇ、あれはいったいどういうことなのかしら」

「詳しいことは私も知らないけど、どうもミスしちゃったみたいねぇ」

「……それだけで、あそこまでヘコむもんか?
 こう言っちゃなんだが初瀬のミスなんて今に始まったことじゃないだろ」

「なんでもミスしただけじゃなくて、取引先と一悶着起こしちゃったみたいよ?
 上の方にまで飛び火しそうだったところを課長がどうにかおさめてくれて、事なきを得たみたい。
 ついさっきまで課長から大目玉をくらってたところよ、彼女」

「んな……」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
57Res/47.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice