過去ログ - 一護「…あ」 フレンダ「…え?」
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80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/11(火) 00:22:59.36 ID:CWkcaF2p0
閃光が止んだのを見計らって、帽子を頭に戻す
麦野は、手で両目を抑えて、フラフラと足元がおぼつかない様子で立っていた

 このまま遠距離で戦っても、私に勝ち目はない。今は隙だらけでも、相手は超能力者…もしもオートで特定の危険物を防げるのなら、ここで爆撃をしても無意味だろう…

 なら…この隙に距離を詰めて近接戦闘に持ち込むべきだ。能力を発動させる暇を与えないよう、近距離で格闘に専念する…
靴の裏から刃を出して、一気に麦野との距離を詰める

片足で地面を踏み締めて、もう一方の足を思いっ切り突き出す…これで刃が麦野を貫けば、私の勝利が確定するし、例えかわされたとしても、視界が不安定な麦野相手なら、単純な殴り合いで打ち勝てる…はずだった…

ガシッという音と共に、私の足が麦野に掴まれさえしなければ…

「なっ…!?」

「ばぁぁぁああああっか!」

見上げた先には、余裕の表情を浮かべた超能力が、危なげなく地面の上に立っていた

「そんな…」

「はっ!どんだけ一緒に仕事してきたと思ってんだよ!」

脚が、根元から引きちぎられるかと思った…
そんな錯覚をさせるほどの、とんでもない勢いで、私の身体は投げ捨てられた

「あ……がっ!?」

「てめぇの手の内なんてなぁ…バレバレなんだよぉ!」

光が、麦野の手の先に収束していく…
ああ、なるほど…さっき、目を抑えていたのは閃光弾から逃げるためで…足元がふらついていたのは、演技だったってわけか…

「結局ぅ…てめぇの命はここまでってわけだよ、フレンダぁあああぁああ!」

光が…視界を埋め尽くしていく…
 そうして、私の命は消えていった…
そう、消えていったのだ。それはつまり、死んだってことで…


この世での私は、既にいるはずのない存在となった、ということだ…




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