過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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58: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/05/24(金) 00:31:06.99 ID:zNvxktpKo
僧侶からの答えは、無い。
代わりに彼女の視線は揺れて、焚き火を、見つめるでもなく見た。

魔法使い「……あ、っそ。…………やれやれ、参るわ」

夢であればいい、と思っていた。
だが夢ではなく、どこまでも、『事実』でしかない。
軽薄な物言いをしなければ、認められなかった。

魔法使い「あーあ、まったく。最後でド級のケチがついたわよね」

僧侶「そう、ですね」

魔法使い「終わってみれば、呆気ないわねぇ。……あんた、帰ったらどうすんの?」

僧侶「修道院に戻って……いつも通りの日々へ」

魔法使い「いつも通り、ねぇ。あたしはもう忘れちゃったけどねー。どんな風に生きてたんだっけか」

僧侶「え?」

魔法使い「あんたみたいに神さまのために尽くしてなんかないし、血も好きじゃないしさ。
      …………あたしの『日常』って、どんなんだったか。忘れちゃったのよ」

僧侶「魔法使い、さん」



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