過去ログ - 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」6スレ目
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978: ◆HrLD.UhKwA[saga sage]
2013/06/23(日) 21:12:09.87 ID:1raLLuBH0
――??年前

霧島神境 永水の地


??「……噂には聞いてたけど、想像以上に広いところだねぇ。部外者の私が本当にこんなところにまで足を踏み入れて良かったのかい、石戸さん?」

石戸「本来なら懲罰ものですけど、今回は事が事ですからね。手段を選んではいられませんよ」

??「……手段ねぇ」

石戸「大体、あなたもそれくらい察しているから、私の要請を受けてくれたのでしょう、熊倉さん」

トシ「まあ、物見遊山で鹿児島くんだりまで足を運ぶほど、私も酔狂ではないからね」

石戸「――酔狂ですか。それほどの『力』を持ちながら、麻雀打ちなどに身をやつしている貴女がそれを言いますか?」

トシ「…………」

石戸「…………」

トシ「……話を進めよう。あんたの言ってた娘ってのは、この奥に?」

石戸「はい。本殿の裏の間の座敷牢にて待たせてあります」

トシ「座敷牢ねえ。そいつは待たせているって言っていいのかい? 閉じ込めているの間違いなんじゃ――」

石戸「それは違います。あの娘の力を持ってすれば、あの程度の座敷牢など簡単に破れますから。座敷牢に留まっているのはあの娘の意志です」

トシ「つまり、私を待っている、と?」

石戸「貴女のことを話したら、ずいぶんと興味深そうにしていましたよ」

トシ「やれやれ、気の重くなる話だね。あんたの口車に乗って、霧島なんかに来たのが運の尽きってやつか」

石戸「それではこの霧島の山奥から歩いて帰りますか?」

トシ「冗談はやめておくれ。案内もなしに霧島の山から下りられるとは思っちゃいないよ。大体、誰もその娘に会わないとは言ってないだろう」

トシ「私だって、興味はあるんだよ」

トシ「永水本家『神代』と対を成す『素桜(スオウ)』の娘ってのにね」

石戸「ええ、わかっています。この先にその娘がいますよ」


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