5: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:24:48.58 ID:2RzaTeZ6o
「やよいっちじゃん!おひさー!」
まだ、あどけなさの残る笑顔にノスタルジックな感情がうずき、
6: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:25:29.96 ID:2RzaTeZ6o
「真美と会うのは、三年ぶりかな?あ……立ち話もなんだから事務室で話そっ!」
頷きながらやよいっちの荷物を持ってあげようとしたけどやんわり断られた。
7: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:26:12.34 ID:2RzaTeZ6o
はてな顔のやよいっちのさらに後ろ。
ドアに貼られた白いプレートの文字が見えた。
8: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:26:51.33 ID:2RzaTeZ6o
ソファに座っててと言われたので命じられたまま、
ソファに腰を落ち着ける。
9: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:27:27.81 ID:2RzaTeZ6o
「今日は竜宮のライブだったよね?真美も行くって聞いてたんだけど……なんでここに?」
やよいっちの首を傾げる仕草が凄く懐かしくて思わず声を失う。
10: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:28:07.03 ID:2RzaTeZ6o
「あー。あと1ヶ月で壊されるもんね。じゃあちょっと待ってね」
やよいっちはジャラジャラと束になった鍵を選って、一本の鍵を手渡してくれた。
11: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:28:47.18 ID:2RzaTeZ6o
「あ、時間があるなら響さんと真さんに会って行けば?今レッスンスタジオに居てるよ?」
「えー、邪魔しちゃ悪いから遠慮しとくー」
12: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:29:34.43 ID:2RzaTeZ6o
────防音ドアの向こうから少しだけ音楽が聞こえる。
ガラス越しにまこちんとひびきんが見えた。
13: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:30:33.54 ID:2RzaTeZ6o
やよいっちが重いドアを開けると大音量のダンスミュージックが
辺りいっぱいに鳴り響く。
小気味良く鳴るバスドラムのリズムがお腹に響いたので
14: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:31:22.84 ID:2RzaTeZ6o
「ほんと!いつぶりかな?三年前の同窓会以来かな?」
まこちんは相変わらず、なんかカッコ良い。
15: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:31:56.02 ID:2RzaTeZ6o
「じゃあ、真美は、これで失礼しま……」
さっと上げた手をやよいっちに掴まれ、まぁまぁ、となだめられながら
気づくと自動販売機の前でジュースをご馳走してもらっていた。
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