過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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[sage]
2013/05/24(金) 17:14:36.70 ID:raX+wY0oo
真奥「これは……いや、まさか……」
恵美「ッ……貞夫?」
真奥「……恵美、笹塚駅まで逃げよう。人通りの多いところまで行ったほうが安全だ」
恵美「う、……うん」
言われて、手を取られる。そのまま私達は走りだした。
恵美(どうして……? 彼は何故落ち着いていられるの?)
不思議だった。
勇者たる私が、不甲斐なくも現状を把握できずに混乱しているのに、
彼は迷わず対応を考え、実行している。
肝が座っている、で済む話なのだろうか?
考えがまとまる間もなく、笹塚駅に着く。
時間は遅いが飲んで酔っ払った人で賑わっている。
息を整えながらしばらく待ったが、射撃はもう来なかった。
私は貞夫を振り向き謝罪した。
恵美「……ごめんなさい、さっきの、私のせいかもしれない」
真奥「……なんでお前が謝るんだよ。不良のイタズラかなんかだろ」
そうじゃない。私には心当たりがあった。
さっきのはイタズラのレベルじゃない。
かと言って銃撃事件というのもまずないだろう。
姿の見えないところから、一般市民への『狙撃』。
そんなものそうそう起こり得ない。
考えられるとしたら、……考えたくもないことだが、魔王。
私がこの八ヶ月、必死に探して見つからなかった奴が、逆に私を見つけ、
不意打ちの魔翌力弾で仕留めようとした。そのほうがよっぽどあり得る。
魔王だとしたら攻撃の規模が小さすぎるようにも思えるが、
奴も私と同じく力の無駄遣いができない状態だとしたら頷ける。
だとすれば、直接の対峙さえ叶えば、聖剣で奴を斬り倒す自信はある。
が、今思うべきは私のことよりも、彼のことだった。
貞夫。彼は何の罪もない一般人だ。
その彼に私が接触した。たまたま一緒にいたから撃たれかけた。
だとすれば、私の始まりかけたこの恋は……罪だ。
世界に身を捧げるべき勇者が、己の欲に溺れた罪への、罰。
私はもう、彼に会うべきじゃないのかもしれない。
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