過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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[sage]
2013/05/24(金) 17:15:06.27 ID:raX+wY0oo
真奥「……」
貞夫は難しい顔で考え事をしている。
さっきのことについてだろうか。彼が背負うべき責など一切ないのに。
……色々と疲れた。
今日のところは別れを告げて、家に帰ろう。
さっきは不意打ちだったが、心構えさえあれば魔翌力での襲撃は察知できるはずだ。
身体を休め、明日からは再び魔王探しを続ける。
そう考えを練りながらポケットの中の財布を探る。
走り回っている間に終電が終わってしまったから、タクシーを拾わないと――
恵美「あ」
真奥「え?」
……
恵美「…………財布、落とした……定期も……」
泣きたくなった。
本当に、勇者失格だ。
徒歩で帰るのは避けたいし、まさか路上で寝るわけにもいかない。
何しろまた襲撃があるかもしれないし、それ以前に明日も仕事だ。
勇者もテレアポもきっちりこなさないとご飯が食べられないのが現実である。
戸惑う貞夫に、……恋する女としては非常に情けないお願いをする。
恵美「……ごめん、ほんとごめん、ちょっとだけお金貸してくれないかしら……タクシー拾うかネカフェ行くから」
再び考えこむ貞夫。呆れられているのだろうか、と心が萎びる。
と、彼が真面目な顔でこちらを向いた。
真奥「良ければ、なんだけど」
恵美「え?」
真奥「さっき撃ってきた奴がまだいるかもしれない。今夜はお前を一人にするのは心配だ」
真奥「だから、さっき言ったとおり男二人のむさい部屋なんだけど……」
真奥「俺を信用してくれるなら、うちに泊まっていかないか」
……
…………
え?
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