過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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[sage]
2013/05/24(金) 17:19:35.10 ID:raX+wY0oo
貞夫の視線をチェックしながら店に入り、抑えた声で注文を済ませる。
そのまま彼の視界に入らない席に座った。どうやら気づかれずに済んだようだ。
恵美(……いよいよ本格的にストーカーね、こりゃ)
自嘲しながらコーヒーを啜る。
貞夫と女の子(ちーちゃん、と呼ばれている)の会話に
耳を傾けると、集中すれば何とか聞こえる音量だ。
どうやら相談自体はちょうど終わったところのようで、女の子が礼を言っている。
恵美(……ん?)
女の子の様子がおかしい。困ったような、恥ずかしがっているような。
これではまるで――
少女「ま、真奥さん、その」
――まるで、ではない。
女の子は今まさに、告白をしようとしている。
少女「私、真奥さんが……っ!」
その瞬間、衝動的に身体が動いた。
恵美「貞夫っ!」
自分が思ったよりも大きな声を上げていたことは、
集まってくる周りの視線で分かった。
その中には、驚いた顔の貞夫と、何が起きたのかよく分からない女の子の顔も。
好奇の目はすぐに離れるが、二人はこちらを見つめたままだ。
恵美「あ、……えっと、久しぶり、貞夫」
真奥「え? ああ、……ってさっき会ったじゃん、恵美」
驚きの処理は済んだのか、貞夫が返答してくれる。
だが女の子のほうはそれで新しいスイッチが入ったのか、私と貞夫の顔を見比べてくる。
少女「え、……え? 名前、呼び捨て、で……」
口内でぼそぼそと呟いたあと、こちらを見てゆっくり質問してきた。
少女「……失礼ですけど、お姉さんは真奥さんの、どういったお知り合いですか」
真奥「……ちーちゃん?」
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