過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:22:49.71 ID:raX+wY0oo
梨香「それだけ食欲があるなら、もうなんの心配もいらなそうね」

恵美「本当にありがとう、梨香」

あの後、梨香に言われるがままに病院に行き、詳しい診察を受け、
最終的に彼女のマンションに連れられていった。
事故にあった時の諸々の手続きに彼女は詳しく、本当に助けられた。
そして風呂を借り、食事まで頂いている。まったく頭が上がらない。
あんなことがあってもお腹が空く人間の身体が、なんだか滑稽でおかしかった。

色んな話をして、少しだけ気分が落ち着いてきたとき、

梨香「そういえばさ」

彼女が振ってきた話題が、風向きを変えた。

梨香「あの男、誰?」

恵美「……え」

梨香「あんたが事故現場でお話してた男よ」

梨香「もしかして前に言ってた男? もしかして上手く行ったの? とっても気に……」

梨香「……恵美?」

恵美「……え?」

梨香が怪訝な顔をして言葉が途切れる。
それで初めて、自分が涙ぐんでいることに気がついた。

梨香「ごめん、恵美、本当にごめん」

梨香「余計な詮索なんてしてごめん。辛いこと聞いてごめん……」

恵美「違う、違うの」

顔を歪めて謝ってくる梨香の言葉を遮る。


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