10:1[saga]
2013/05/25(土) 01:02:21.83 ID:EjB2VrN90
エレン「やりたいこと?」
立体機動訓練を終えて、エレンは汗を拭いながら同じ班のクリスタに顔を向けた。
クリスタ「うん。エレンは訓練すごいがんばってるから、目標があるのかなーって」
チラリと森のほうに目をやる。エレンの機動は実際のところあまり参考にならない。――凄まじすぎて真似ができないのだ。
最近こそ班員に合わせた飛び方だが、習い始めたばかりのころは周りとの差があまりに顕著で、キース教官ですら言葉を失っていた。
巨人を模した大型の木板はうなじの部分を切り裂かれていた。角度、深さ、どれもぴったり正確に、まるで機械で測ったかのように。
エレン「そういうのはあんまり人に言わないようにしてんだよ」
軽く微笑んで言う。その笑い方が、クリスタは、少し見ていて不安になる。
彼の笑みはおかしい。誰も言わない、けれど誰もが感じる。言葉も態度もなにもおかしくないはずなのに、笑顔を見ていると、瞳を覗くと、胸が締め付けられるような感覚になる。
あの笑い方は、自分が鏡を見るたびに見ている気がするのだ。
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