21:1[saga]
2013/05/25(土) 01:44:21.35 ID:EjB2VrN90
解散式の夜に、食堂でジャンはスープを豪快にすすっていた。
――これで内地行きが確定だ! 俺は楽に安全に生きることができるんだ! それに……憲兵団なら、母さんだって……!
エレン「うれしそうだな」
正面に座っていたエレンがスプーンを先をジャンに向ける。
ジャン「うるせえ、これからの同僚に不遜だぞ」
エレン「同僚?」
ジャン「お前もくるんだろ、憲兵団に」
思わずエレンは周りを見回した。予想を裏切り、みんながさも当然だろうという風にジャンの発言を聞いていた。
それもそうだ。壁の外に出た人間がどのような目にあうのか、エレンとて見てきている。
なんのために訓練するのか。内地に入った安全にすごすため。
なんのために巨人を殺す技術を会得したのか。巨人から遠ざかるため。
エレンは失笑した。
いつもどおりの笑みが破れたことに、少しジャンは驚く。
エレン「俺は内地には行かない」
全員、次の瞬間には度肝を抜かれた。
エレン「俺は調査兵団に入る」
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