24:1[saga]
2013/05/25(土) 02:02:17.77 ID:EjB2VrN90
104期生は解散した。今はもう、それぞれ所属の部隊に配置されるのを待つだけだ。
明日にそれを控え、ひとまずエレンを班長とする固定砲整備4班は駐屯兵団の仕事を手伝っている。
エレン「砲弾良しと。アニ、そっちはどうだ?」
アニ「問題ないね」
班員たちもそろそろ作業が終わりそうだ。
アニ「……ねえ、あんた」
エレン「んあ?」
アニ「嘘ついてるでしょ、昨日のあれ」
エレン「なんのことだ? 嘘なんてついてないぜ?」
二人で壁の外を見ながら話す。
少し離れて、トーマスやコニーからからかう言葉が飛んできたが、すぐ悲鳴に変わった。
何があったのかと見れば、サシャが肉を持っている。肉。貴重な食料だ。
エレン「あいつまた教官の保管庫から盗んだのか、こりねーな」
アニ「話題を変えるんじゃないよ」
サシャ「何を話してるんですか、二人で」
肉を箱の中に仕込んで、サシャが歩いてくる。
アニは意地悪い表情を浮かべた。
アニ「こいつが調査兵団に入った本当に理由、知りたくない?」
サシャ「ええ!? このあいだの話嘘なんですか!? コニーあれのせいで志望配置変えたんですよ!?」
エレン「嘘ではねえよ嘘では。つーかコニー本当かよ」
食って掛かるサシャをなだめつつ、エレンは困ったように頭をかいた。
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