過去ログ - エレン「ま、やれるだけやるさ」
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26:1[saga]
2013/05/25(土) 02:14:07.05 ID:EjB2VrN90
アニ「は?」

彼の表情をうかがい知ることはできない。だがなぜだろうか、アニは足元を縫いとめられたかのように動けなかった。

隣のサシャも同様であるようだ。向こう側とここで世界が断絶されているような圧迫感。息が苦しい。エレンの発する雰囲気が、何か、違う。

「俺はシガンシナ区出身って言っただろ? ウォール・マリアが破られた5年前、俺は避難する時に、家族を置いてきちまったんだ」

「優しい母さんと、物知りな親友と、それと、ずっとずっと一緒にいた大切な、誰より何より大切な女の子」

「みんなを置いてきちまったんだ、だから迎えに行かなきゃならない」

「寂しがってんだろうなあ。ああいや、俺がいなくても死んだりはしないだろうけど、でも、やっぱり一緒にいたいっていう気持ちは同じはずだ。はずだよな?」

「ハンネスさんはこの夢を人に言うなって言ってるんだ、おかしいよな、夢なんだから宣言したっていいはずだ」

「俺はあいつらを迎えに行く。早く行かなきゃいけない。迎えにいって、母さんのご飯食べて、アルミンと本読んで、ミカサと手ぇつないで歩いて、それで、それで、それで…………」


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