過去ログ - エレン「ま、やれるだけやるさ」
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28:1[saga]
2013/05/25(土) 02:25:10.61 ID:EjB2VrN90
これが、エレン・イェーガーなのか。

これが、彼の笑みに隠れていた本当の姿なのか。

ああもうだめだとアニは眩暈に参った。

アニ「……あんた、それで、調査兵団に?」

エレン「おう」


人を惹きつける笑み。高く掲げた理想の旗。


それらを焼き尽くしてまだ余りある熱を放つ、狂気の焔が、少年の瞳に宿っていた。


こいつを敵に回してはいけない。アニはそう直感する。

ただ――

サシャ「エレン、今日はもう休みましょう……私……疲れちゃいました」

エレン「ん? しかたねーな」

顔面蒼白のサシャを気遣うエレンは正常そのもので。

集まってくる班員たちは素直にエレンを慕っていて。先ほどのエレンが現実のものとは思えず、アニは頭がくらくらする。

だからだろうか。

知っていたはずの事態に、対応が遅れた。

稲妻。

眼前に聳え立つ、皮を全部剥いだ人体模型。ただ50mの壁の上から顔を覗かせている。

超大型巨人。


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