30:1[saga]
2013/05/25(土) 02:44:35.31 ID:EjB2VrN90
混乱にざわめく町を、避難民たちが駆け抜ける。
迅速な避難だった。破られた門から巨人たちが入ってくる。
それに備えなければならない。
前衛には駐屯兵団の兵士が、中衛と後衛には、配置を目前にしていた104期生たちも並んでいた。
104期生「最悪だ……なんで、巨人と……」
104期生「だめだ、死ぬんだ……」
エレン「おいアニ、ジャン、大丈夫か」
家屋の屋根に座り込む同期に、エレンは努めて明るく声をかけた。
ジャン「大丈夫なわけねえだろ、明日から俺は内地暮らしのはずだったんだ。それなのになんでこんな……」
アニ「正直キツいね。あんたが超大型を相手取って、撃退したってのがせめてもの士気の支えどころか」
エレン「撃退したんじゃない、あっちが俺を見逃しやがったんだ。次は必ず殺す」
ブレードを硬く握り締めて言葉を漏らす。
その様子を見て、ジャンは取り乱した。
ジャン「なんでだよ……なんでそんな冷静なんだよ!」
エレン「俺は死なないからだ」
断言した。
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