4:1[saga]
2013/05/25(土) 00:39:01.85 ID:EjB2VrN90
エレン「そういえばお前は憲兵団志望だったっけ」
スプーンを置いてエレンが問う。まっすぐに見つめられ、ジャンは思わず目をそらした。
何か、エレンの瞳をずっと見ていると、少し気分が悪くなってきそうだった。
ちょうど底の見えない井戸を覗き込むような感覚。
ジャン「あ、ああそうだよ! 俺は内地に行って楽するんだ! 絶対お前に10位以内は渡さねえからな!」
エレン「そうか、がんばれよ。俺もまあ、やれるだけやるさ」
変わらず表情を崩さないエレンに、ジャンは圧倒的な違和感を拭えない。
ここまで顔色の変わらない人間がいるのか。初対面の相手に敵意のこもった言葉を投げられ、悪意のかけらも見せない男がいるのか。
エレン「どう生きようと人の勝手だからな。お前がそうしたいんならそうするべきだ」
エレン「あとで後悔するとしても自分の選択ならずっとマシだ。他人に流されちまって、それで後悔するのが一番取り返しがつかない」
エレン「がんばれよ」
ジャン(…………なんか、よく分からんが、負けた)
席を立ったエレンの背中が、少し大きく見えた。
コニー「なんか落ち着いてんな、雰囲気も考え方も」
ジャン「……ああ」
でもそれだけとは、やはり思えなかった。
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