過去ログ - ハニー・ポッター「進まなきゃ、前に。そうでしょ?」
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803: ◆GPcj7MxBSM[saga sage]
2013/06/02(日) 14:34:17.78 ID:5d7oAE9Q0
ハニー「っ、っっぅ、っ」


キィィッ


「――何してるの?」


ハニー「!? っ、っ!」グシグシグシグシグシ

ハニー「……ハァイ、ルーナ」

ルーナ「ん。宴会には、行ってないんだ?」

ハニー「……あなたこそ、何してるの」

ルーナ「あたし? あたしは、自分の持ち物をさがしてるとこ。いつも色々なくなっちゃうから、この時期は大変なんだ」

ハニー「……なくなる、って。どうして?」

ルーナ「さぁ。きっと、私の物を隠して面白がるんじゃないのかな」

ハニー「っ」

ルーナ「ほら。みんな、あたしのことをちょっと変だ、って、思ってるみたいだから」

ハニー「……そんなの、あなたの持ち物を取っていいことにはならないわ。えっと……手伝う?」

ルーナ「あら、いいよ。張り紙もしたし、最後には戻ってくるもン……それであんたは、どうして宴会に行かないの?」

ハニー「……気が乗らない、だけよ」

ルーナ「うん、そういうことってあるよね――シリウス・ブラックって、あんたの後見人だったんだって?」

ハニー「……えぇ。それだけじゃ、ないけれど――あなたは」

ルーナ「うん?」

ハニー「あなたは――セストラルが、見えるなら。誰か身近な人が、亡くなったの?」

ルーナ「うん、あたしのお母さん。とってもすごい魔女だったんだよ。実験が好きで――それで、あるとき自分の呪文で酷く失敗しちゃって。九歳だったかな」

ハニー「……あの……かわい、そうに」

ルーナ「ちょっと厳しかったな、うん。でも、いいんだ。あたしにはパパがいる。それに、ママにあえなくなったわけじゃないもン。でしょ?」

ハニー「……心の中、自分の中に、って。そういう……?」

ルーナ「そっ。それに、あたしたち聞いたよね。ベールの裏側で。みんなの声を」

ルーナ「たったあれだけ、すぐ傍に隠れてるだけなんだ。それが、ちょっと見えないところなだけ」

ルーナ「あんたの中だけじゃないよ。あんたがちょっと見つけてやれば、あの人はきっとすぐ傍にいる」

ハニー「……」

ハニー「ねぇ、ルーナ……少し、お茶をしない?」

ルーナ「ん」

カチッ コポコポコポ

ハニー「……」

ルーナ「……いまいちだね」

ハニー「……えぇ。あんまり、美味しくないわ……でも でも 独りじゃないと、美味しいわ」

ルーナ「……しょっぱいんじゃない?」

ハニー「ううん……美味しいの。ありがとう……ルーナ……本当に」

ルーナ「いいよ。だって、ほら――」

ハニー「わたし……あなたは、大切な。お友達だわ」

ルーナ「!!!」


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