過去ログ - 【咲】照「記憶喪失になってしまった咲は私が育てる! 安価で!」【安価】
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2: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:41:35.19 ID:NB2e4MTCo
 ■プロローグ

 その夜、私と咲は両親が離別するという話を聞かされた。

 ああ、ついにこの時が来てしまったのか――とは思ったが、驚きはしない。
以下略



3: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:42:06.48 ID:NB2e4MTCo
宮永父「今すぐ決めろ、とは言わない」

宮永母「でも……今週中にはもう別居するって決めたの――決めて、しまったの」

宮永母「だから、今週の日曜日までには、決めておいて……」
以下略



4: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:42:55.44 ID:NB2e4MTCo
咲「っ! ……なん、で……」

咲「なんで……!」

照「……なら聞くけど。咲は、麻雀をする時」
以下略



5: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:43:47.68 ID:NB2e4MTCo
照「そんな麻雀を打ってて、楽しい?」

咲「……」

照「私は楽しくない。咲と打ってたって、何も……」
以下略



6: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:45:19.85 ID:NB2e4MTCo
咲「うっ、ううぅ……」

照「お年玉を賭け始めたのだってもっと咲に真剣に麻雀をやって貰いたかったから!」

照「咲は私以上に麻雀の才能があったから! 遊び半分で打つんじゃなくて本気で麻雀に取り組んで欲しかったから!」
以下略



7: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:46:05.24 ID:NB2e4MTCo
照「っ! 咲なんて! 大っ嫌い!」

 知らず、私の両目からも涙が流れていたようだ。頬を伝う雫がやけに冷たい。
 ――咲は、悪くないのに。悪いのは、麻雀を本気でやらせようと強制させた私なのに。

以下略



8: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:46:44.70 ID:NB2e4MTCo
咲「待って、待っ――!? お姉ちゃん!」



 ――咲から逃げる為に、見通しの悪い道路だろうと関係なく走りだした私に。
以下略



9: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:48:03.33 ID:NB2e4MTCo


 結果からいえば、私を助ける為に大型トラックと正面衝突した咲は奇跡的に命を取り留めた。
 部分部分が直視できないほどにぐしゃぐしゃになっていてしまったのに、生きていてくれて。

以下略



10: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:48:55.51 ID:NB2e4MTCo
照「咲、私はもう二度とあなたから離れない」

咲「――――」

照「もう二度と、あなたを放さない」
以下略



11: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:49:54.48 ID:NB2e4MTCo
医者「残酷なことを告げますが、咲さんの記憶が戻る可能性は、ほとんどありません」

医者「脳の損傷が大きすぎたんです。本来、生きていることが不思議なくらいだったんでした」

医者「生きた伝説の名医と言われる荒川氏がたまたまこの病院に居なかったら、まず助からなかったほどで」
以下略



12: ◆bkZ.Gy3YLQ[saga]
2013/05/26(日) 02:51:46.12 ID:NB2e4MTCo
 機械のような仕草は、生命の躍動を微塵も感じることが出来なかった。
 心臓が動いて、息をして、機械的に返事をするだけ。それが立派に生きているといえるのだろうか。

照「――安心して、咲」

以下略



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