過去ログ - 鷺沢文香エッセイ集『本とアイドルと私』
1- 20
134:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 14:51:41.12 ID:l+cgUnh50
 完全に醒めきっていない頭で、

 悪魔の印......あくまのしるし......アクマノシルシ?

 などと考えてみましたが、勿論見に覚えなどありません。
以下略



135:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 14:53:57.08 ID:l+cgUnh50
 ...心当たりを探っていると、いつの間にかソファにはちょっとした人だかりが出来ていました。

 事務所に居合わせた面々が、一様に私の首筋に注目しています。


以下略



136:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 14:56:54.65 ID:l+cgUnh50
 皆がそれぞれ関心を示している中、

「いや奈緒何言ってるの?。キスマークだよ、これ」

 凛ちゃんのこの一言で、成る程奈緒ちゃんが『フリクリ』の一場面を言っているのだと気付きました。
以下略



137:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 14:59:37.50 ID:l+cgUnh50

『フリクリ』

 クールミントな小学生ナンバダ・ナオ太が、自称宇宙人ハルハラ・ハル子に出会った事で繰り広げられる青春SF活劇。

以下略



138:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:01:58.36 ID:l+cgUnh50
 お話の中では、何かイケナイ事をすると光速ベスパ女がやって来て、体にタッチされると悪魔の印が表れる、というものでした。


 ただこの跡...別に橋のたもとで逢引した訳でも、ブルーのリッケンバッカー4003で殴られた訳でもなく......。

以下略



139:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:04:13.86 ID:l+cgUnh50

 ......昨夜、キャッツの連敗にご乱心だった友紀さんを寝かしつけた私は、部屋に戻ろうと暗がりの廊下に出ました。


 数メートルも離れていない自室のドアノブに手を掛けようとすると、突然何か硬いものが床に落ちる音。
以下略



140:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:07:12.79 ID:l+cgUnh50
 意を決して振り向こうとした途端、


「うふふ...こんばんは、文香ちゃん...」

以下略



141:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:10:12.02 ID:l+cgUnh50
 ...誰かの部屋で飲み会でも開催していたのでしょうか。

 私の右肩に掛かっている腕の先には、ワイングラス。中の液体が光を通して、足元に真紅の波を照らし出しています。

 その揺らめきの隣には、打音の原因であろうワインボトルが転がっていました。
以下略



142:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:12:13.30 ID:l+cgUnh50
 普段よりも酩酊していた様子の志乃さんは抱きついたまま、

「...あら、結構着痩せするのね」

と、出し抜けに空いてる左手で私の体中を弄り始めました。
以下略



143:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:14:19.24 ID:l+cgUnh50
 驚いて抵抗しても虚しく、暫くなすがままにされていると...。


「...文香ちゃんは...最近楽しい?」

以下略



246Res/88.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice