過去ログ - 鷺沢文香エッセイ集『本とアイドルと私』
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137:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 14:59:37.50 ID:l+cgUnh50

『フリクリ』

 クールミントな小学生ナンバダ・ナオ太が、自称宇宙人ハルハラ・ハル子に出会った事で繰り広げられる青春SF活劇。

以下略



138:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:01:58.36 ID:l+cgUnh50
 お話の中では、何かイケナイ事をすると光速ベスパ女がやって来て、体にタッチされると悪魔の印が表れる、というものでした。


 ただこの跡...別に橋のたもとで逢引した訳でも、ブルーのリッケンバッカー4003で殴られた訳でもなく......。

以下略



139:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:04:13.86 ID:l+cgUnh50

 ......昨夜、キャッツの連敗にご乱心だった友紀さんを寝かしつけた私は、部屋に戻ろうと暗がりの廊下に出ました。


 数メートルも離れていない自室のドアノブに手を掛けようとすると、突然何か硬いものが床に落ちる音。
以下略



140:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:07:12.79 ID:l+cgUnh50
 意を決して振り向こうとした途端、


「うふふ...こんばんは、文香ちゃん...」

以下略



141:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:10:12.02 ID:l+cgUnh50
 ...誰かの部屋で飲み会でも開催していたのでしょうか。

 私の右肩に掛かっている腕の先には、ワイングラス。中の液体が光を通して、足元に真紅の波を照らし出しています。

 その揺らめきの隣には、打音の原因であろうワインボトルが転がっていました。
以下略



142:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:12:13.30 ID:l+cgUnh50
 普段よりも酩酊していた様子の志乃さんは抱きついたまま、

「...あら、結構着痩せするのね」

と、出し抜けに空いてる左手で私の体中を弄り始めました。
以下略



143:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:14:19.24 ID:l+cgUnh50
 驚いて抵抗しても虚しく、暫くなすがままにされていると...。


「...文香ちゃんは...最近楽しい?」

以下略



144:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:17:24.46 ID:l+cgUnh50
 その意図が掴めないまま曖昧に、しかし肯定に取れる返事を返すと、

「そう...羨ましいわ...」

と、目の前の扉を見つめています。
以下略



145:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:19:49.81 ID:l+cgUnh50
「何か起こらないかしらね...何か......スゴい事でも」

 ...スゴイことってどんな事ですか?

「例えば...そう。宇宙人が攻めてくるとか、地球を真っ平らにしちゃうとか」
以下略



146:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:21:27.05 ID:l+cgUnh50
 肩に腕をまわしたまま、器用にグラスに口を付けると、

「海が一面赤ワイン、っていうのも面白いかもね」


以下略



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