過去ログ - 鷺沢文香エッセイ集『本とアイドルと私』
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145:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:19:49.81 ID:l+cgUnh50
「何か起こらないかしらね...何か......スゴい事でも」

 ...スゴイことってどんな事ですか?

「例えば...そう。宇宙人が攻めてくるとか、地球を真っ平らにしちゃうとか」
以下略



146:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:21:27.05 ID:l+cgUnh50
 肩に腕をまわしたまま、器用にグラスに口を付けると、

「海が一面赤ワイン、っていうのも面白いかもね」


以下略



147:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:24:12.09 ID:l+cgUnh50
 ...そして目を細めて溜息を一つ付くと、

「...まあ、今の退屈よりは好きになれそう...」


以下略



148:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:26:33.10 ID:l+cgUnh50

 ...暫くの沈黙。

 何か声をかけようかと模索していると、突然顔を上げた虚ろな瞳の志乃さんが、

以下略



149:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:28:18.49 ID:l+cgUnh50
 吸われ、噛まれ、舌を這わされる。


 思わぬ行動に驚嘆した私は、何とか振り解こうと藻掻きました。

以下略



150:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:30:45.78 ID:l+cgUnh50

 ーキスマークの原因を思い出した私は、その場を収めようと事の顛末を話しました。

 皆そこそこ納得した様子だったのですが...

以下略



151:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:33:38.96 ID:l+cgUnh50
 そう話しだしたのは薫ちゃんと雪美ちゃん。

 悪魔は魔女に仕えるから、その印を付けた志乃さんは魔女ではないのか...という事みたいです。


以下略



152:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:35:43.28 ID:l+cgUnh50
 そんな事務所内に、ついと入って来る人影が一つ。


 一斉にそちらに向くと、どこか物憂げな表情の志乃さんが佇んでいました。

以下略



153:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:38:22.40 ID:l+cgUnh50
 その姿を確認した子供達は駆け寄って、「志乃さんは魔女なの?」としきりに聞きだしました。

 突然の事に困惑した表情を浮かべる志乃さん。


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154:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:40:19.59 ID:l+cgUnh50
 そして子供達に視線を向けると、少々意地悪な笑みを作り、

「よく分かったわね...そう、私は.......魔女よ」


以下略



155:CG出版編集部 ◆rSMipP4xr.[saga]
2013/06/13(木) 15:42:41.08 ID:l+cgUnh50
 普通の人がこれをやっても、なかなか説得力は出せないでしょう。

 しかし志乃さんが演じると違います。

 自身どころか、その場の空気をも一瞬で変えてしまい、見る人を引き込んでいきます。
以下略



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