2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 05:54:05.65 ID:h7kXTS/Eo
その日は少し暑い日だった
窓から流れ込む風だけでは軽く汗ばむほどの蒸し暑い部屋の中
私はそこにいた
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/26(日) 05:55:44.15 ID:h7kXTS/Eo
一体、こんな事を何度続けてきただろう
私は何の取り柄もない女の子だ
みんなと少し違う事と言えば病弱な妹がいること
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/05/26(日) 05:56:49.66 ID:h7kXTS/Eo
私は神様が嫌いだった
だって、こんなに頑張っている子が何一つ報われない
いつまでたってもベッドの上で弱々しく微笑む光景は変わらない
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/05/26(日) 05:57:30.86 ID:h7kXTS/Eo
「お姉ちゃんの学校楽しそうだね! 私も早く行きたいなぁ!」
「う、うん……そうだね」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/05/26(日) 05:58:15.19 ID:h7kXTS/Eo
「ふぅ……」
妹と少しテレビを見た後、私は一人商店街に来ていた
明日のお弁当や妹のための果物を買うためだ
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/05/26(日) 05:58:55.64 ID:h7kXTS/Eo
「今日は少し暑いな」
季節はもう10月に差し掛かろうと言うのに
まだ少し夏の暑さが残っている
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/05/26(日) 05:59:58.44 ID:h7kXTS/Eo
商店街からの帰り道
私は近くにある高台の上で少し休憩していた
「…………」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/05/26(日) 06:01:05.19 ID:h7kXTS/Eo
いつも一緒だった妹にこの高台に上がるための
階段を上るような運動はさせられない
一度、妹にせがまれて連れて行って
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/05/26(日) 06:02:01.80 ID:h7kXTS/Eo
「……グスッ……なんで……」
大粒の涙を流しながら俯く、最近はずっとこうだった
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/05/26(日) 06:02:41.43 ID:h7kXTS/Eo
大人になればなるほどわかることもある
知りたくなかった事もいずれ知らないといけない
もう、どうしようもない所まで来ているのだろうか
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