過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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746:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/07(土) 00:46:15.79 ID:8MGp0nBio
洋榎(アホかうちは……。こうなる可能性は簡単に予測できた筈やろ……っ!)


洋榎(絹が順位を上げれば、代わりに他の誰かが最下位に落ち生贄となる……)

洋榎(あの世界で最後まで生き残った恭子や由子とて例外やない……!)


これまで洋榎は、自分が絹恵の身代わりにさえなれれば良いと考えていたのだ。
絹恵に課された死の運命を自らが請け負う事によって、全ては解決されるのだと。

しかし、それで話が終わるほど単純な問題ではなかった。
例え自分が犠牲になろうと、もう1人の命を捧げなければならないのだから。


洋榎(大体、何故2人目の生贄が漫に確定しとると思い込んだ……?)

洋榎(あいつを殺したんは、うちなんやぞ……?)

洋榎(誰に強制された訳でも無く、うちがうちの自由意思で漫の命を奪ったんや)


洋榎(その漫が……最下位となってもう一度死ねば良かったんか……?)


洋榎(そんな訳あるかっ!)


如何なる犠牲をも厭わずに行動する勇気と覚悟


洋榎はそれを勝手に己の命を投げ出す勇気と覚悟≠ニ限定的な解釈をしていた。


自らの命を以って絹恵を救う事しか頭に無かった洋榎には、
一巡前の世界で心から分かり合えた親友を犠牲にする覚悟など無かったのだ。


勿論、漫を再び処刑台に送るなどと言う残酷な決意がある訳でも無い。


生贄投票に於いて絹恵がトップ、自身が最下位となる事が洋榎の理想であった。
完全なる立場の逆転、自分は1人目の生贄となるが絹恵の生存は確定している。
責任の放棄とも言えるが、2人目の犠牲者について苦悩する必要も無い。


けれども、現実はそこまで都合良く行かなかった。


大切な親友の命か、親愛なる妹の命か。


異なる世界線で体験したあの結末も、少なからず選択の意思に影響を及ぼしていた。


恐怖と悲しみを乗り越えて、共に新世界へと旅立った仲間に対し、
この世界では一転して奈落に叩き落とす非情な仕打ちを行えと言うのか。


親友の命を差し出すならば、あの時感じた思いも友情も、その全てを裏切る事となる。


究極の二者択一を迫られ、洋榎の決心が揺らぐ。


洋榎(また……うちが……命の選択を……する……?)



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