過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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773:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/23(月) 02:21:14.71 ID:tSg2sw1fo
洋榎に激しい剣幕で責め立てられ、由子の顔色が徐々に変化してゆく。


自らの言葉に偽りなど無い。
絹恵に対する思いも本物だ。

しかし、拭い去る事の出来ぬ恐怖が由子の脳裏を掠め尻込みをさせた。
希望への道を隠すかの様に、濃い靄が彼女の心一面に広がりつつある。


拳を握り締め、固く目を閉じ、全身を震わせながら苦悶の表情を浮かべる由子。


由子(何を迷っているの……? 私が最下位になれば済む事じゃない……!)

由子(そうすれば、洋榎の不安を取り除くと同時に信用を得る事も出来るのよ!?)


由子(全員で生き残るという理想を実現させるには、あの子の協力が不可欠……)

由子(希望の未来を掴み取る為には、これが最善手……の筈やのに……)


由子(生贄≠ニいう言葉の響きが怖くて、洋榎の提案に頷く事が出来ない……)

由子(確然たる生≠フ保証が無ければ、私はこの一歩を踏み出せない……)


由子(それが私の弱さ……)


由子(でも……っ!)

由子(自分の言葉に責任も持てない口だけの卑怯者に、私はなりたくない……!)


由子(神様……一度だけでいい……。私に大切な親友を救う為の勇気をください!)


行動すべき時は今……っ!


猜疑心に囚われた洋榎を救ってやれるのは自分しかいない。
由子は大きく深呼吸をし、覚悟を決めた表情で洋榎を見据える。


由子「わ……わたしは……っ!」


由子が決意の言葉を放とうとしたその時……。


黒服「大事なお話の途中、誠に申し訳ありませんが……」

黒服「今問い合わせた所、洋榎様の主張は認められないとの結論が下されました」

黒服「よって、絹恵様の最下位が確定致しました事を皆様にご報告申し上げます……」



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