過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/22(金) 02:52:37.28 ID:ZENsFy4Bo
郁乃「イヒヒッ……! 真瀬ちゃんも漸くやる気になったみたいやね……」

郁乃「うんうん、それでええ……。それでええんやで〜」ニタァ......

郁乃「恐怖と痛みを乗り越えた先にしか君の未来は無いんやからな……」

郁乃「指1本を失う事で輝く未来を掴み取れるんなら安いもんやて……」


由子「……っ」


由子の鋏を握る右手に力が入る。
左手小指の肉に刃が僅かに食い込み、
薄っすらと赤い線が浮き出したその時……。


恭子「待て由子……! 無意味な事をするなっ!」


由子「っ!?」

由子「恭……子……?」


恭子「あるで……全員が確実に¥浮ゥる方法……」

恭子「せやから……早まるな……」


由子は鋏を小指から離し、涙目で恭子に視線を向けた。


由子「それ……本当なの……?」

恭子「あぁ……嘘なんかやない……。信じてくれ……」


恭子は静かに立ち上がり、郁乃を睨み付けた。


郁乃「……んん?」

恭子「残念やけど、あんたの思い通りにはさせんから。」

郁乃「……ほぅ。何のつもりか知らんけど、まぁ精々私を楽しませてや〜♪」


恭子(うちらはずっと……あんたらの手の平の上で踊らされていた……)

恭子(せやけど、それもここまでや……。うちが全てを終わらせたる……っ!)


恭子は顔を天に向け大きく深呼吸をした後、洋榎に視線を向け言った。


恭子「洋榎……こっちに来てくれ。話がある。」


洋榎「…………」


洋榎は絹恵を抱き締めながら、少しだけ顔を恭子の方へ向けた。
横目で恭子を見るその視線は鋭く、こちらの出方を慎重に窺っている。


恭子「……今、勝負は絹恵ちゃんの方が勝っとる」

恭子「この話し合いで由子が指を切らずに済むなら……」

恭子「それは洋榎にとっても美味しい話やろ。……違うか?」


洋榎と対話をするなら絹恵が優勢な今しかない。
そんな恭子の読みは見事に的中した。

洋榎はゆっくりと立ち上がり、真正面から恭子を見据える。


洋榎「……ええやろ。お前の話……聞くだけ聞いてやるわ……」


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