過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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897:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/26(火) 13:17:53.09 ID:Po+NP0SLo
郁乃(一瞬やけど大気が震えよった……。なんちゅう殺気を放っとんやコイツ……)

郁乃(それに呼応するかの様に、洋榎ちゃんのエントロピーが爆発的に増大した……)

郁乃(まさに運命と言う名の絶対的秩序すら破壊せんとする勢いやないか……っ!)


恭子(洋榎……?)


洋榎「……なんでお前が勝手に勝敗を決めとるん? 調子に乗んな屑が……」

郁乃「うえぇぇっ……? せやかて絹恵ちゃん、もう指切らんて……」

郁乃「なぁ黒服? 絹恵ちゃんも頷いとったやんなぁ?」


黒服「…………」


黒服は何も言わず、その場から微動だにしない。


洋榎「……代行、お前は権限の全てを放棄したんやろ?」

洋榎「せやったら口出しせず、黙って大人しくそこで見てろや」


郁乃「ぐむぅっ……!」


洋榎に正論を以って威圧され、郁乃は渋々と口を噤んだ。


郁乃「おぃ、黒服! なんでお前は何も言わんのや?」


郁乃は黒服を肘でつつきながら小声で囁いた。
黒服は隣にいる郁乃を見下ろし徐に口を開く。


黒服「絹恵様の敗北を宣言するには時期尚早かと……」

郁乃「なんやと……? まだ勝負は付いてないゆう事か?」

黒服「イエス」

郁乃「なんでやねん、絹恵ちゃんは自分の負けを認めたんやぞ?」

黒服「いえ、彼女は錯乱しており、反射的に貴女の問いに頷いてしまっただけです」

黒服「その様な状態での敗北表明は、適正な権利保護という観点から認められません」


郁乃「…………」


郁乃(絡み付く災禍の気運……。死≠ヘ間違い無く絹恵ちゃんを欲しとる……)

郁乃(普通人間は死≠ノ魅入られたが最後、逃れる術など無い……)

郁乃(……が、もし絹恵ちゃんの死の因果≠人の力で断ち切るゆうなら……)

郁乃(それは神の領域をも侵害する、許されざる冒涜行為、正しく神をも恐れぬ所業)

郁乃(世界の神々を敵に回して、自らが望む通りに運命を制御する事は可能か……)

郁乃(荒唐無稽な話やけど、それはそれで実に興味深い……)ユラッ......


知らず知らずの内に郁乃自身も洋榎の引力≠ノ巻き込まれていた。
運命に抗おうとする洋榎が、皆を混沌の渦へと引き摺り込んでいく。


洋榎「……絹、指。」

絹恵「えっ……?」


洋榎「2本目……いってみよか……」


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