過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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912:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/05(木) 00:05:59.78 ID:HzuQHY/Yo
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愛宕 絹恵:2
真瀬 由子:2
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洋榎「…………っ」


絹恵の指切りに合わせて、即座に自分の指を切断してきた由子。
勢い付き洋榎を睨む由子とは対照的に、絹恵は蹲ったまま動かない。


さぁ……次はお前達の番だ……

だが、それで終わると思うなよ……

私には3本目も切る覚悟がある……っ!


切り落とした指は互いに2本、しかし勝負に懸ける意気込みがまるで違う。
明らかな絹恵の劣勢に危機感を抱く洋榎の額からは、油汗が滲み出ていた。


洋榎(まさかここまで由子の奴が喰らい付いてこようとは……!)

洋榎(あいつの胆力を完全に見誤った……この嫌な感じ……ヤバイ……!)

洋榎(この先何本の指を切る事になるかも予測できん……どうする……!?)

洋榎(……いや、考えるんは後回しや。とりあえず次、絹に3本目を……っ!)


洋榎「絹っ! 3本目や!」


絹恵は俯き両腕を抱え込む様にして蹲っている。


洋榎「絹っ!! 聞こえてるやろ!! 3本目の指を切れっ!!!」


大声で怒鳴る洋榎、だが絹恵は全く反応しない。
洋榎が痺れを切らし、絹恵の方へと歩き出したその時……。


絹恵「……降参します」

洋榎「なに……?」

絹恵「この勝負……降参を宣言します……」

洋榎「お前……今なんて……」

絹恵「もう無理です……もう……指を切れません……」

黒服「自らの意思を以って敗北を認めた、という解釈でよろしいですね?」

絹恵「はい……。私の負けでいいです……」


か細い涙声で自身の敗北を宣言する絹恵。
完全なる試合放棄の意思を皆に示したのだ。

唖然とした表情でよろめくも、洋榎は何とかその場に踏み止まった。


洋榎「絹……っ! 今すぐその言葉を取り消せ!」

洋榎「さもないと……お前は……処刑されて……」


絹恵「こんな痛い思いする位なら、処刑された方が100倍マシやッ!」


泣き叫びながら絹恵は黄金の鋏を力一杯遠くへと放り投げた。


郁乃「……勝負あったな。」



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