過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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928:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/09(月) 11:52:10.75 ID:X5HcOsXho
黒服「ご自身で切れなくなってしまう分に関しましては、どなたかに補助を……」

黒服「指切り代行役としてこの中からお好きな方を1人、ご指名ください……」

郁乃「真瀬ちゃ〜ん、その際は是非是非いくのんを指名してな〜」フリフリ


恭子(この中で指名されるとしたら、それは間違い無くうちや……)

恭子(やれるんか……? うちに……由子の指を切る事が……)


由子「…………」


由子は地面に座り込んだまま、目の前にある鋏をじっと見詰めている。


由子「…………っ」


残り18本の指を切れば必ず勝つ。痛みと引き換えに約束された勝利。

だが、由子は鋏に手を伸ばすも、それを掴み取る事は出来なかった。
一度折れてしまった心を、再び奮い立たせる事は出来なかったのだ。
切る指の数の多さも、由子の士気を削ぐ大きな要因の1つとなった。


黒服「……切る意思は無いと、そう判断しても宜しいですか?」


由子は疲れ切った様子で無言のまま小さく頷いた。
黒服は暫くの間由子の様子を窺った後、宣言する。


黒服「それではこの指切り勝負、絹恵様を勝者と確定≠ウせて頂きます」

黒服「その事により、生贄投票の結果は洋榎様の主張通り、次の様になりました……」


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【異世界の者達による殺したい人ランキング】
真瀬 由子 40P----------------------------------------
愛宕 絹恵 37P-------------------------------------
末原 恭子 37P-------------------------------------
愛宕 洋榎 37P-------------------------------------
上重 漫   35P-----------------------------------
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洋榎「ホンマにそれで確定か……? もう……順位の変動は無いやろな……?」

黒服「イエス。この順位は最終確定事項であり、今後変動する事はございません」

洋榎「そうか……よかっ……た……」


洋榎の固く握り締めた拳が緩み、その手から鋏が滑り落ちる。
そのまま洋榎も意識を失い、崩れる様に絹恵の横に倒れ込んだ。


恭子「あっ……!」

漫  「洋榎先輩……! ぐっ……んぐぐ……っ!」


漫は地面を這いずりながら洋榎達の方へと移動する。
しかし、恭子は失意の由子から離れる事が出来なかった。


恭子(漫ちゃん……うちがこんな事言えた義理やないけど……)

恭子(洋榎を……絹恵ちゃんを……頼む……っ!)


郁乃「ふいぃ〜っ、これで漸く1人目の生贄が決まったなぁ〜。長かったわ〜」

郁乃「っちゅう事でぇ〜、お疲れの所ヒッジョーーに申し訳無いんやけどぉ〜……」

郁乃「早速始めよか……。最初の生贄に選ばれた真瀬ちゃんの処刑を……」ニタァ......


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