過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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[saga]
2013/12/10(火) 23:57:07.01 ID:ve8GgcSJo
郁乃「っと、その前に〜……」
郁乃「おめでとう漫ちゃん。今この時、君の生≠ヘ確定した」
郁乃はポケットに仕舞っていた黄金のカードを1枚取り出した。
それはまるで生き物の様に、うねりながら伸び宙でとぐろを巻く。
その先端が蛇の頭へと変化し、牙を剥き漫目掛けて襲い掛かる。
漫「な、なんや!? あぐぅっ!!! 熱っ!!! ん゛あ゛あ゛っ ! ! ! ! 」
黄金の蛇は漫の右手首に噛み付き、その身体を絡ませてゆく。
燃える様な熱さに思わず悲鳴を上げ、漫は地面をのたうちまわる。
恭子「漫ちゃんっ!?」
郁乃「平気平気〜。火傷にもならんし、その熱さも一瞬で終わるからな〜」
音を立て激しく白い蒸気を噴き上げる漫の右手。
だが郁乃の言う通り、それもすぐに治まった様だ
金の蛇は漫の右手首にリストバンドの様にして収まった。
絹恵「うっ……うぅ……」
絹恵「漫……ちゃん……んぐっ……!」
漫の苦しむ声で目を覚ました絹恵。
が、左腕の痛みも蘇り身体を縮める。
絹恵「ぐっ……漫……ちゃん……」
漫 「大丈夫! うちはもう大丈夫やから!」
そう言って漫は絹恵に近付き、抱き起こしてそのまま抱き締めた。
激痛に身体を震わせ、苦しみ涙を流す絹恵の頭を優しく撫でる。
漫 (うちが不甲斐無い所為で、絹ちゃんにこんな怪我を負わせてもうた……)
漫 (ごめん……絹ちゃん……ごめんな……)
絹恵「漫ちゃん……しょうぶは……おねえ……ちゃんは……?」
漫 「洋榎先輩なら絹ちゃんの後ろで寝とるよ……」
絹恵「おねえちゃん……? おねえちゃん……っ!」
絹恵は漫の手を振り解き、痛みも忘れ洋榎に寄り添い名を叫ぶ。
漫 (こないに酷い事されても、やっぱり洋榎先輩が一番大切なんやね……)
漫 「絹ちゃんが勝負に勝った事を確認してすぐ倒れたんや……」
漫 「緊張の糸が切れて気が抜けただけやと思う。せやから心配せんでええ……」
漫 「それより……問題はあっちや……」
漫達は由子の方へと視線を向けた。
漫 「代行が……真瀬先輩の処刑を始めるゆうて……」
絹恵「しょ……処刑なんて……真瀬先輩……っ!」
漫 (肌がピリピリするこの感じ……何か嫌な事が起こる前兆や……)
漫 (お願いです末原先輩……真瀬先輩を守って……!)
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