過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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933:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/13(金) 02:38:19.63 ID:/4jN0y4bo
ガキンッ


恭子「っ!?」


黒服の胸部に鋏の刃が接触した次の瞬間、金属同士がぶつかり合う様な音がした。
全体重を乗せて繰り出した恭子の一撃は弾かれ、傷を負わせる事も出来なかった。


恭子(黒服の奴……服の下に鉄板でも仕込んで……!?)

恭子(なら……ッ!)


恭子は斜め上へ突き上げる様に、黒服の顔面目掛けて鋏を突く。
その突きはサングラスを破壊し、刃は黒服の額の中央に当たった。


ガリッ……


黄金の刃は黒服の額の皮膚を切り裂き、その一部を剥ぎ取る。
血も出ぬ傷口、その下に見えたのは骨でなく、銀の金属であった。
恭子は唖然とした表情で黒服から後退り距離を取る。


恭子「そ、そんな……まさか……コイツ……」

黒服「はい、末原様……。既にお分かりでしょうが、私は人間ではありません」


黒服は自らの頭髪を毟り、顔の皮膚をも剥ぎ始めた。
金属製の頭部と赤い光を放つ瞳が皆の前に顕になる。


由子「ロ……ロボット……!?」

絹恵「し……信じられへん……。あの人が……機械や……なんて……」

漫  「心どころか、体も人間やなかったんか……っ!」

洋榎「……っ」


黒服「私の全身は非常に硬度の高い特殊合金の骨格で覆われており……」

黒服「刃物はおろか、銃弾すらこの体を貫く事は出来ません」


黒服は徐に右腕を上げると、一気に振り下ろして地面を殴った。
この拳はコンクリートをも砕き、屋上の地面に深々とめり込んだ。


黒服「末原様、私はもう一度貴女に忠告……いえ、警告を致します」

黒服「無駄な抵抗はお止めください。これは貴女に対する最終通告ですよ……?」

恭子「くっ……!」


じりじりと距離を詰めてくる黒服。
恭子の額から緊張の汗が滴り落ちる。


恭子「…………っ」

恭子(黒服を倒す事は不可能かもしれへん……)

恭子(けど……それなら……ッ!)


恭子は黒服の横を素早くすり抜ける様にして駆け抜け、
モニターの前で欠伸をしている郁乃との距離を瞬く間に詰める。


郁乃「んあ〜?」


恭子「死ねッ! 代行ぉぉぉぉッッッ!!」


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