過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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951:安価締め切り[saga]
2013/12/14(土) 10:38:36.75 ID:J+RoDmXvo
郁乃「ゲホッ……ゲホッ……ゲホッ……」

由子「うっ……」ピチャッ


流れる血が気道に入ってしまったのか、苦しそうに咳き込む郁乃。
飛散した血液が、彼女の目の前で座り込んでいる由子の顔に付く。


郁乃「おおっと、失敬失敬〜」ゴポッ

郁乃「で真瀬ちゃん、君はどれ選ぶん?」

由子「選ぶって……漢字を……? なぜ……?」

郁乃「この漢字一文字はな、それぞれ異なった処刑方法≠示してるんやで〜」

郁乃「つまり、己の死に方を君自身が選択するっちゅう訳や」

郁乃「楽に死ねるモノから長時間苦痛が続くモノまで、その内容は様々……」

郁乃「全ては君の運次第! さぁ、勇気を出して自分の死に様を選択してや!」


由子(どれを選んでも……私は殺される……)

由子「そんなの……選べないのよ……」


郁乃「ううん? 選べない? そんなん許さへんで〜? なぁ、黒服?」

黒服「はい。真瀬様、貴女は必ずこの中から1つを選択しなければなりません」

黒服「もし、それが出来ないと言うのであれば……」

黒服「我々は貴女に肉体的苦痛を与え、いずれか1つを選ぶ様に仕向けます」

由子「肉体的苦痛……!?」

黒服「イエス。手始めに、まずは貴女の腕や脚などを圧し折るでしょう……」


もしここで選択を渋れば、黒服は即座に己の言葉を行動に移すだろう。
心を持たず、ただ命令を忠実に遂行する機械に時間稼ぎは通用しない。
由子は細かく何度も頷き、それぞれの漢字を忙しなく繰り返し見比べた。


由子(こんなの……何を選べば良いのか考えても分かる訳無い……)

由子(悩んでも答えが出ないのなら……直感で選ぶしか無いじゃない……!)


由子「そ、それじゃあ絶≠……」


洋榎「待て由子……っ!」

由子「っ!?」

洋榎「悪い事は言わん……。絶≠セけはやめとけ……」

由子「…………っ」


郁乃(…………)

郁乃(あのノートに処刑法の詳細なんて書かれとらん……)

郁乃(私やてそれを調べるにはモニターを通じて向こうと連絡取らなあかんのに……)

郁乃(洋榎ちゃんが並外れた嗅覚≠フ持ち主っちゅう事は認めるが……)

郁乃(それを考慮しても、あの子の発言は余りにも不自然過ぎる……)

郁乃(やはり何者かが洋榎ちゃんに情報を漏らしとるとしか考えられへん……)


郁乃「…………」

郁乃(まっ、そんなんどうでもええか♪)


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