過去ログ - 洋榎「次鋒戦と副将戦が無くなるんやて」
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[saga]
2013/12/20(金) 02:57:14.75 ID:sbuoiUPyo
黒服は赤いラベルと青いラベルのチューブを受け取り、
その2つを両手に持って皆の前に示しながら語り出した。
黒服「まず、このチューブの中身ですが……」
黒服「赤青共に止血剤≠ニなっております」
由子「止血剤……?」
漫 (っちゅう事は、あれは薬やったんか……)
黒服「あのクリーム状の薬剤には、血液を凝固させる作用があり……」
黒服「患部に薄く塗るだけで、瞬時に出血を抑える事が出来ます」
黒服が言うには、固まった血液が強固な膜≠形成し、
如何なる酷い出血をも、簡単に止める事が出来るらしい。
黒服「また、青ラベルのクリームには、非常に強力な痛み止めの効能があります」
黒服「これを素早く傷口に塗れば、真瀬様の苦痛は相当軽減されるでしょう……」
黒服「……ですが、我々はこの青いラベルのクリームを使いません」
漫 「え……っ?」
黒服「我々が使用するのは、赤いラベルが貼られたチューブの方であり……」
黒服「残念ながら、こちらには痛み止めの成分が全く含まれておりません」
それなら何故、青いラベルのチューブは用意されたのか。
誰もが疑問に思う中、黒服は皆に恐ろしい提案をしてきた。
黒服「我々は青いラベルのチューブを一切使用致しませんが……」
黒服「しかし1つだけ、こちらのクリームを使う方法がございます」
黒服「それは、貴女方の手で真瀬様を処刑する事……」
黒服「貴女方の誰かが、我々の代わりに、この処刑凌≠実行するのです」
由子「っ!?」
郁乃「おほぉぉぉぉぉっっっ!?」
漫 「な、なんやて……!?」
絹恵「そ……それは……つまり……」
恭子「うちらが……由子の体を……切り刻む……?」
黒服「イエス」
洋榎「…………」
郁乃(クククッ……今まで共に過ごしてきた仲間に解体作業をさせるとは……)
郁乃(流石のいくのんも、ここまでエグイ手口は思い浮かばんて……!)
黒服「その選択肢を選ぶかどうかは、皆様次第でございます……」
黒服「さぁ、どなたか処刑凌≠代行して頂ける方はいませんか?」
郁乃「真瀬ちゃんを苦しみから救ってやれるんは君らしかいないんや!」
郁乃「仲間の為を思うなら、ここは勇気を出して名乗り出るほか無いでッ!」
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