過去ログ - エルフ「もう、共には生きられない」
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/29(水) 14:06:42.48 ID:WQtzLxj90
「あれは虚勢じゃない、理想を語るだけの愚か者でもない」
「ならば隊長はどう見たのですか?」
「王になる男、人を導く者。欲や争い、それらを正当化する為の大義名分など、あの小僧には無い」
「馬鹿な、二、三十の仲間で国を変えられる訳が…」
鼻で笑っているが、顔には焦りや困惑が見て取れる。
「侮るな。認めたくないだろうが、お前も見ただろう?
奴の瞳を、奴の覚悟を、あの歳で同じ事が出来る奴は…まあ居ないだろうな」
「……随分、高い評価ですね」
彼は、先程出会った童顔の青年を思い出していた。
腕を刺され血を流しても一切敵意を見せず、仲間の力も借りず、
己の言葉のみで隊を退かせた青年の姿。
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