15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/28(火) 22:47:33.57 ID:ZQlHfOg4o
いきなり扉が開いては、腕を引っ張られ部屋の中に押し込まれてしまう。そうして、彼女はそっと扉を閉めて言うのだ。
今は騒いではいけない。騒げば……アイディアが頭から消え去ってしまう、らしい。
つまりもう粗方は固まっているわけだ。なのに何故俺の手助けが必要なのか、疑問を口にした。
「それは……、一人じゃ、捗らなくって」
「一人じゃ捗らないって、あのなぁ。他にも誰か居るだろう、実はヒマしてる天才マッドサイエンティスト教師とか」
「あれは怖いから。バッド入ったら絶対やばいから」
「それじゃ、水無月が居るじゃないか。アイツ、最近は生徒会も落ち着いてきたみたいだし」
「水無月さんはライバルでもあるから駄目なの」
「我侭なヤツめ……。じゃあ、同じ穴のムジナでどうなんだよ」
「姉は一番駄目。……あの人にアシ頼んだら最後、原稿が顔文字だらけになっちゃう」
「……アイツ、絵が寧ろ描けないタイプか」
「だからやっぱり鴨志田君しか居ないの。……お願い」
手をぎゅっと握られた。両手で右手を包まれ、その温もりを感じながら彼女の上目遣いにどぎまぎしてしまう。
なんでそんな純粋そうに見つめて来るんだよと、途端恥ずかしくなっては視線を逸らしてしまう。
「そ、それで……何を手伝えばいいんだよ」
「えっと……>>16」
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