過去ログ - むりやり小説ゲーム 二番館
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/29(水) 00:44:19.83 ID:N9GLiyoho
そんな風に幽霊となった昔の馴染みに言われ、俺は……一皮むけた。
小さな事なのかもしれない、でもそれは、自分の中ではとても重要な事だった。しかしそれも、些細な事だったのかもしれない。

「……男の中の男を、俺は今捨てる」

「……では女の子になるのですか、お嬢様」

「性別なんて寧ろどっちでも良い。俺は……人間の中の人間、人間王になる!!」

「ち、違う意味で一皮剥けてしまいました……」

「ふふふ、性別を今超越した俺は無敵だ……! さぁ、あっちゃん、俺と人間王になる旅について来てくれ!!」

「嫌です。ついでに言うと、私は女の子になって欲しい派なのでそんな事は許しません。あと、私の事は流石にあっちゃんでは困るので、名前で呼んでください」

「じゃあ俺の事も、ひびくんとか言うのはもう……」

「何を言うのです? お嬢様はお嬢様ですよ?」

「……物分りが悪いのはあの時から変わらずか」

「さぁそれより、お着替えの時間です。さぁお嬢様、下着を脱いで下さい。昔みたいに着せ替えっこしましょう?」

「そ、その話はやめろ!? お願いだからやめてくれぇぇぇぇ!!」

―― そうして時は過ぎる。日和見への返事も曖昧になり、彼女から触れなくなった事もあり、事態は一先ず収束を見せた。
しかし、それ以上に俺に尽くすメイドの登場により、寮は更に活気に満ちて……満ちすぎて、最早今では壮絶でもあった。

そうした中、儚の原稿が仕上がり、入稿の後製本され、売れっ子ならではの二百部を売り捌く為、長谷川夢と高科羽未は既に、臨戦状態である。
だが何故俺は、この場に居るのであろう。隣でメイド服そのまま、写真を撮られる片桐愛莉は、俺を見て言うのだ。

「お嬢様も、さぁ、ポーズを!!」

「……なんで俺、>>40なんてコスプレしてるんだ……?」


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