976:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/04(日) 22:58:02.72 ID:pMXqW5UWo
「たかが数日程度の仲じゃないですか。……もう面倒です、貴方を大[ピザ]にして差し上げます」
寂れた工事現場、そこに彼女の名で呼び出された俺は、突然抗争を行うと宣言された。
いきなりそんな話を持ちかけられた俺は、相手が相手だった為、訳も分からずルールを承諾してしまう。
ルール、抗争の際にどのように勝敗を決するか。そして、それに敗れたものは領地を奪われることになる。
しかし、その抗争相手『キューピッド』のリーダーが遷宮寺雅という事実に驚愕する俺は、身動きが取れないでいた。
「さぁ……大[ピザ]におなりなさい!!」
「く、ピザだろうがクソだろうが知らないが、そんなモンになって堪るか!!」
一本、ダーツが地に刺さる。途端穴が出来上がるのだ。まるで爆薬を積んでいるとしか思えない。
しかし、彼女の狙いは杜撰だった。狙いが適当であり、こちらに直撃するとは思えない。
「さぁ、さぁ、さぁ! さっさとなってくださいな!!」
次々にダーツが地に刺さり、再び穴が出来上がる。何でこんな事が出来るのか、それはダーツが特殊に作られたものであるからだ。
人のPSI能力を引き出す為の特注品。つまりそれはある種の媒体となっている。
そして、ダーツを好む人間達が、それを用いて争いを始めたのが切欠となり、それは武器になってしまった。
「……逃げ回るだけなのですか? それでも、羽川さんに認められた男なのですか?」
「そ、そんな事言われても!!」
「仮にもオリオンのリーダーなのでしょう? なのに逃げ回るだけって、ほんとクソですね、大グソですね!!」
「……頼むから、こんな事はやめよう。遷宮寺さん!」
「……オリオンと、そして羽川さんを痔以上の悲惨な目に遭わすまで、私はやめません!!」
いつしか、距離を詰められた。手を伸ばせば届くくらいにまで縮められたその足元に、彼女はダーツを刺そうとする。
このままだと、足元に大穴が出来てしまう。いや、足元が吹き飛ばされてしまうだろう。
どうする、と防御する姿勢を取った最中、お守りとして持たされたそれはふわっと宙に浮いて……>>977
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