過去ログ - まどか「ネコみたいなのを飼うことになった」
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2014/03/30(日) 14:40:17.30 ID:8PsapEBj0
わたしは横になって、頭の上にいたほむを畳の上に置きました。

まどか「……」

ほむにゃん「まど……か!」

まどか「……」

人差し指を、ほむの耳に伸ばしていつも通りくすぐります。
こうするとほむは喜ぶので、それを見るのが私の楽しみでした。

ほむらちゃんは、この姿でいる時にあったことを覚えているそうです。

わたしがここでぎゅっと抱きしめたとしたら、ほむらちゃんの意識でそれを感じ取れるのだと。

あまり変なことをすれば、後で突っ込まれいいわけが出来なくなってしまいます。

けれど、最近ではそれもいいかな……なんて思うようになってしまったのです。

このままほむらちゃんが人間に戻ってしまったら、わたしは何も言えないだろうから――。

いなくなってしまったら、わたしなんてきっとほむらちゃんは、忘れてしまうに違いないのです。

わたしは畳の上をぐるりと回転して、ほむに近寄りました。

そしてくりくりとした目とにらめっこしていると、ほむは首をかしげるのでした。

ほむにゃん「まどっ……か?」

以前ならその愛くるしさに、居ても立ってもいられなくなって抱きしめていたことだと思います。

たとえほむらちゃんがわたしのこと見ていると知っていても、抑制が効かなくって。

でも、目の前には瓜二つと言っていいほどそっくりな、ほむらちゃんの顔があって。

まどか「……」

両手の上に顎を乗せて、ほむをじっと眺めていると、わたしの目の前にトコトコと歩いて来て、

同じように、寝っ転がって私のことをじっと見るのです。

まどか「っぐ……」

思わずほむを抱きしめて、グルグル回りました。

ほむを抱えて高い高いをするように、わたしははしゃぎました。

まどか「ほむーーーー!」

にゃんこでいる時は、やはりほむらちゃんとは違う魅力があるのです。

さやか「まどか! おしるこ買ってきて……ん…なんか元気そうだね」

――見られちゃった。

杏子「早く飲んで、トランプの続きすんぞ!」

さやかちゃんが意地悪そうにニヤニヤしているのに対して、杏子ちゃんはそんなの気にしてないで、おしるこの缶を咥えています。

わたしはさやかちゃんのニヤニヤする視線に堪えられなくなって、ほむを床に置くと吹雪く窓に向かって外を見ました。

まどか「マミさんも、パパも大丈夫かな?」

杏子「まどか〜! 早く、はやく」


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