3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/29(水) 13:16:33.20 ID:xk7H4ona0
誰かに言われれば出来るのに。
そう考えて時点でハッとして鏡を見直す。
そこには無表情の人形のような顔があった。
親の言いなり。
事務所の言いなり。
唯々諾々とやれば、万事上手くいっていた。
それでも、一抹の不安があった。
数年前、ほとんど覚えていないが、事務所には同じ年の子が一杯いたはずなのだ。
たまに事務所に顔を出しても常に顔見知りが何人かいて、僅かな時間でも遊んでいたはずだった。
だけど、ある日を境にそんなことはなくなってしまった。
同じ年の子は日に日に少なくなり、遂には事務所に顔を出しても会うことは片手で数えられるほどになった。
ある日、そんな疑問を親にぶつけてみた。
みんなはどこに行ったの?と。
親は曖昧な笑顔で答えをはぐらかしたのを覚えている。
そして、その日から更にレッスンが厳しくなった気がした。
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