過去ログ - モバP「え? 野球の試合ですか?」
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 12:16:02.14 ID:14e0kss80
モバP「みんなには毎回「逃げるな」そう言ってるけど実は一番俺が逃げている人間なんだよ」
モバP「数年前のマウンドの上だって臆病風に吹かれて逃げたかったんだ」
モバP「実はプロにだってなれてたはずなんだ。ドラフトで下位指名があったし」
モバP「でも、結局プロの世界が怖くて俺はそれを断った」
モバP「その後はお察しの通り大学では野球をやらずに普通に勉強だけやってた」
モバP「偉そうで高尚な言葉並べてるけど、結局は俺はお前らよりも出来の悪い人間なんだよ」
モバP「ごめんな。ほんと」
一同『……』
ちひろ「逃げることの一体なにが悪いんですか」
モバP「え?」
ちひろ「逃げたっていいじゃないですか。弱くたっていいじゃないですか」
ちひろ「私は悪いことだとは思いません」
モバP「だって……」
ちひろ「それじゃあ、あなたが歩んできた逃げの道は誇れないようなものなんですか?」
ちひろ「逃げてやってきた芸能界はそんなに悪いものですか?」
ちひろ「野球選手になるに比べてそんなに花はないかもしれません。裏方の仕事ですし」
ちひろ「けど、出会ってきたアイドル達に対して酷くないです?その発言は私、許せません」
ちひろ「私はまるで、アイドルとの仕事は仕方なくやってる。そう聞こえましたよ」
モバP「違います! そんなんで言ったわけじゃないんです……」
ちひろ「でも、私にはそんな風に聞こえましたよ」
モバP「そんなこと胸が裂けても思いません! こんなに輝いていて翼を持っている彼女達をプロデュースしていることは誇りです!」
モバP「仕方なくやっているなんて、そんなのは全然思いません。だって楽しいですもん!」
ちひろ「でしょ? あなたは逃げ道の中で掛け替えのないものを掴んだはずです」
ちひろ「それはレール通りの道では手に入れられないものかもしれません」
ちひろ「逃げたっていいんです。ただ前を向いていれば」
モバP「前を……」
ちひろ「それに過去は過去です。現在があるのは変るためなんじゃないですか? 今のあなたなら立ち向かえますよね?」
ちひろ「逃げは悪いことではないです。でも、Pさんはもう逃げたくないんですよね?」
モバP「はい。でも――」
ちひろ「泣き言は聞きたくないです!」
モバP「…」ビク
ちひろ「私はあなたを評価しています。プロデューサーとして。社会人として。それから……ひ、一人の男として」
ちひろ「だ、だから! ……もうなんだか変な雰囲気になちゃったじゃないですか!」
モバP「……はい! 俺、やります」
ちひろ「その意気です。それじゃ、Pさんが逃げた道で育った華たちが活躍する場面を観戦しますか」
モバP「はい!」
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