過去ログ - ユミル「雪山訓練の後」クリスタ「ちょっと仲を深めました」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 22:14:26.29 ID:XMMZm2AR0
「ホント? 冗談でも、嬉しい……かも」


「はあ?」


何を言ってるんだこいつは。凍傷で脳の回路がふやけてるんじゃないのか。今のセリフは怒る所だろ。


「なしなし。今の話は根本的にないから」


「……そうだね。でも、もしユミルが男の人だったらいいなって、今思ったよ」


「悪かったな。女で」


「怒った?」


「違う、呆れた」


「ごめんね」


クリスタは、そっと私の頬に触れた。細くて白い指が吸い付くようだった。細い手首は今にも折れそうだ。そのまま、彼女の動きは止まる。私が、その手を掴んだからだ。


「試してみる?」


私は問いかけた。クリスタは、少し驚いた顔をしてみせた。細い手に私のをからませると、じっとりと湿っていた。


「何を……?」


その声音は疑問というより、確認に近いようにも思えた。それから、期待と恐怖の入り混じった眼。たぶん、たぶんだが、彼女はこうやって守ってくれると本能で感じた者に対して、愛情を注ぐようにできてるんじゃないだろうか。自己防衛手段として。


それも、その人のためになら死ねるから―――なのかもしれないが。



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